活魚水槽に関するQ&A集


弊社スーパーナチュラルシステム水槽でウニ陸上養殖の試作
1cmの隙間でも設置した活魚水槽
活魚水槽、いけす水槽で、購入前の分からない事、現在お持ちで困っている事、
できるだけ詳しく、でも簡単に読めるように書いてみました。
筆者(庄司直靖)は、ホンマもんの海つくったれ株式会社の代表です
01
中古の活魚水槽セットってどう?
予算ないけど、置きたい!の分かります。
活魚水槽って、15℃前後とか冷やさないとならないから、クーラーも中古ってかなり怖い。せっかく仕入れた魚介が冷えなくなった途端に、全滅したり。
クーラーとかポンプメーカーの1年保証もない。
あと、アクリル水槽自体が水張ってない中古期間が長いと、お菓子くらい弱くなってる物もあったり、けっこうなリスクが最初から付いてきます。
熱帯魚水槽の経験者くらいじゃ中古活魚水槽は・・・
やめたほうがいいよ?・・と筆者は思います。
03
活魚水槽の仕組みって?みんな同じ?
仕組みは世界中みな同じです。弊社は海外でも設置したことがあるくらい特殊なので別物ですが。
通常は「水槽」と「ろ過槽=ろ材」「水温調節器」「循環ポンプ」「エアーポンプ」「台」仕組み全て一緒。
水槽以外の機器類については色々なメーカーがあって、どれを使用するかは各業者で考え方が異なります。
例えば弊社は、数十年の間で一番壊れにくかった機材を現場状況に合わせて使っています。逆に丈夫な機材なんだけど、お客様での通常メンテナンス作業が面倒な製品は、納品前にひと手間かけてお手入れを簡単にできる工夫をしていたりと、製作側の思考はそれぞれ。
05
活魚水槽の水質って?
簡単に教えて!
船で漁をしに沖へ出ます。すると毎日のように海の色が変わり水質も変わります。雨が降った時、雨が降った後の河川からの濁流、雨が全く降らない期間、台風の影響で海底も海上の波も大きな時とか、書ききれないほどの水質変化です。夜中、明け方、日中も時間帯や季節でも変化しています。ちまたでは亜硝酸がどうの硝酸塩がどうのと言うのですが、それが安定した海は存在しません。筆者(庄司)は研究者を兼ねて漁にも日々出ていたので全ての検討が一瞬にできます。
出し入れの激しい水槽の水質維持はどうでもいい。
仕入れた活物をよく観察して、呼吸の速さや行動とかを感じられるようになると活物の維持は簡単になるものです。毎日少しの生物観察を心掛けて!
07
仕入れた魚介に適水温ってあるの?
魚介活物は急激な温度変化3℃±が生存範囲内。
天然アワビ&サザエ=日本海産13℃±・太平洋産16℃±
養殖アワビ=19℃±
養殖クルマエビ=19℃±
伊勢海老=17℃±
ハマグリ・大あさり等=17℃±
ホタテ・ホヤ・ホッキ貝=9℃±
カワハギ・オニオコゼ類=16℃±
養殖ウマズラハギ=20℃±
海には温度による棲み分けがあります。伊勢海老が東北の海で立派に獲れていたりするのは温暖化の影響で適水温になったからです。ホタテは宮城より下の太平洋では1匹も育ちません。活魚水槽の適水温は仕入れる魚介産地に反映しなければ一時的な保持も困難です。
09
仕入れ魚介から選ぶ
活魚水槽のポイント
お客様から見える場所には横から見るアクリル水槽やスーパーのような回遊通路では列に沿って上から見るプラスチックコンテナーなど、多くの選択肢があります。一つ言えるのは、活物を詰め込み過ぎると★が増えますから、大型連休前の仕入れ量を想定したサイズにすることが必須です。平常時の仕入れ量で軽く小さく見積もると後で困るのです。
ただ、大きすぎると掃除や活物の取り回しが大変になります。
従来式水槽では水換えの量が半端無くなったり、ろ過材の洗浄量が大きく、重くて、重労働にもなりますから、この労力と労働時間を考えた活魚水槽の選択が、設備後の一番大事なポイントとなります。
11
活魚水槽を選ぶ前の初期段階は?
まずは貴店が仕入れ、水槽に保持したい活物を、漁による四季を通じて洗い出します。養殖以外の天然物は禁漁期間などあったりしますから、大雑把に数量も考えます。仕入れ先に聞いておくのもよいです。
その上で07番に書いたように、水槽の設定水温に無理な差が生じない±3℃の活物をピックアップします。
結果、活魚水槽を選ぶポイントとは、貴社が保持したい魚介の適水温と、大型連休前に備える仕入れ量から選ぶということです。
以下はよく聞かれることです。
例えばクルマエビとホタテは共存保持できません。
クーラーが1経路の水槽を上や横に増やしても全て同じ水温なので、別経路の水槽が必要となります。
よく分からない場合は筆者(庄司)に聞いて下さい。
02
活魚水槽の価格ってどう違うの?
いろんな会社が活魚水槽を製造とか販売して、デザインがいい会社、かなり安い会社とか色々迷うよね。
まずデザインは、機能的に格好よく見せるために、ある程度の使用経過でいろんな場所の掃除とかメンテナンスがちょっと大変というか面倒くさい、あるある。
他と比べて安い、安すぎるのは、読んで字のごとく訳がある。弊社もお客様から見たら同業者だからいちいち公言してたら厄介なのでご想像にてゴメンなさい。
活魚水槽って、けっこう専門性があるんです。なので作り手の思考と依頼者側の思考が合うかどうか、です。
04
活魚水槽の塩分濃度は難しい?
塩分濃度計を使い3.5%ほどにします。水道水で溶かす人工海水が多く使われますが、海に近いところや魚介運搬業者が持ってきてくれる場合もあります。
注意点は、活魚水槽は冷えているのでフタをしていても店内などの気温差が大きい季節は勝手に蒸発します。
蒸発すると塩分濃度が濃くなり、活物はダメージを受けて★になります。水が減ってきたらまず塩分濃度を測り、濃ければ真水を足して塩分を調整します。
もし蒸発し塩分が薄くなっていたら、通常の3.5%海水をバケツで作り、活物に直接当たらないように配慮しながら海水をゆっくりと注ぎ調整します。
06
活魚水槽のメンテナンスって何するの?
弊社のシステムは別物なので従来式を書きます。
新たに導入した水槽にはろ過バクテリアが居ませんから、100日間を目安に少量ずつ活物を入れます。
約3か月経つとろ材にろ過バクテリアが湧いている頃なので、当初予定通りの活物を入れられます。
何かが★になったら水の白濁りが始まるので、水換えを全水量(水槽+ろ過槽)の30%します。
なぜ30%なのか。ろ材に着いたろ過バクテリアと活物が急激な温度変化などに弱いからです。水換えは活物の量次第ですが10日に1回は必要です。ろ材は白濁りが頻繁になったタイミングで50%取り出し、必ず水槽の海水を使って洗います。
活物を維持するメンテナンスは以上です。
08
ズワイガニとか毛ガニの水槽で注意点は?
これらは水槽の水温を3~5℃に設定しますよね。
クーラー設備は通常で200v配線を使うので、厨房機器と同じです。注意点は、アクリル水槽の場合では水温と飲食店舗内の気温差から水槽全体が結露して後でカビとか大変になることです。お客様に見せる場所に置く場合は結露がほとんど出ないアクリル二重水槽が○です。
厨房内に置く場合は関係ないと思いますから、水槽でもプラスチックコンテナーでも何でも良いですね。
もう一つ注意点があります。水換えです。
水温が4℃とすれば、ほぼ同じ4℃の海水を用意し水換えをしなければ弱る又は★に。水換え量は最低でも全水量の50%(多いほどいい)、1週間に2回程度です。
しかし普通ではない弊社スーパーナチュラルシステムの水槽では「ほぼ水換え無しで」維持できます。
10
活イカの水槽って実際どうなの?
活イカって漁港から店舗までの輸送も併せて大変なものです。イカ用の水槽ならアクリル、プラスチックコンテナー、FRPと、どれも同じですが、横幅1200以内の水槽なら円形となることが一般的です。
アクリル水槽でお客様に見える場所に置く注意点は、横から人もイカもお互いが見える状態なので、店内照明よりも明るい照明を水槽真上から照射し、動く人影を見えにくくし恐怖で墨を吐かない工夫が必要です。
設置場所も同じで、動的な影が映らない工夫です。
どの材質水槽も共通の注意点としては、墨を吐いてしまった場合の墨除去装置(現代は色々あり)を着けることです。おすすめサイズは1800×400×500くらいの横長です。イカの状態が良く見え維持しやすいです。
12
見積もりを依頼する時のポイント
どの活魚水槽業者も、無料で見積もりと図面を出していますが、置き場所を見て確かめたい部分があったり、状況把握ができにくい場合は遠ければ有料、近ければタダとなる現調をし、その上でお見積りとなる場合が多いです。ただし置き場所に不確定要素が一切ない場合はどれだけ遠方も現調なしで大丈夫です。
複数社にお見積りを依頼した場合は、まず何を貴店が見積もりに優先されるのかをおっしゃって下さい。
方向性が明確な方がお互いに信用できるからです。
最近はなぜか?無料お見積りを出したのに対して、とりあえずの「ありがとうございます」の返信や言葉が無い人が現れています。複数社へお見積りを依頼して忘れているのかな?どうか、お互い様、商人としての「ありがとう」の挨拶はお心がけ下さい。
